design、Design、DESIGNの違い

design、Design、DESIGNの違いとは?

現代ではさまざまなデザイン職があり、

デザインに関する職業名で”○○デザイナー”が何十種類もある。

 

そしてdesign、Design、DESIGNのそれぞれの表記方法の意味合いがある。

 

1.design:見た目のデザインが中心

例として

が代表的にあり、その特徴が

・特定のユーザー向け
・完成させることが目的
・職人的仕事内容

ターゲットの顧客が誰であるかが、ある程度想定され、

そのユーザーに対してできるだけ”完璧な”デザインを施す。

そしてデザインを完成させることが一番の目的となり、

1mm単位のズレや予定外の色のムラも許されない。

おのずとデザイナーの仕事は極めることが重要で、かなり職人的な内容になってくる。

 

2.Design:利用することを目的としたデザイン

例として

  • Webデザイン
  • UIデザイン
  • デジタルコンテンツ

が代表的にあり、その特徴が

・不特定のユーザー向け
・完成してからも改善
・進化し続ける仕事内容

いつどこで誰がどのような方法でアクセスするかが予想しにくくなった。

そして一つ前のデザイン領域とは比べ物にならないほど

多くのユーザーに利用される可能性が高まった。それにより、

完璧なデザインをするよりも、より多くのユーザーに

使ってもらいやすいデザインを施す必要が出てきている。

完成という概念がなく、最大公約数でより多くのユーザーに

使いやすいデザインを行うことの優先順位が上がる。

そして、一度デザインしたとしても、そこで仕事は終わらない。

テクノロジーやデバイスの進化に合わせて常にデザインも

アップデートする必要があるからだ。これにより、デザイナーの仕事も

常に進化し、新しい技術や知識を常に習得する必要がある。

これは、職人的デザイナーから進化型デザイナーへの変化でもある。

 

3.DESIGN:経営に対するデザイナー的考え方

例として

  • サービスデザイン
  • UXデザイン
  • デザイン思考

が代表的にあり、その特徴が

・ユーザー選定が重要
・リリース後からが勝負
・ビジネスとデザインの融合

いわゆる、モノから体験のビジネスモデルを作り出すのがDESIGNの役割でもある。

最終的なゴールがビジネスへの貢献であることから、

デザインとビジネスの融合を行うことが目標となり、

経営陣に対しデザイナー的感覚のインストールをインストールし、

ユーザーにより良い体験を提供することで、企業の成長を生み出す。

これは元々Appleが得意としてる手法でもある。

 

表記の違いで意味合いが変わってくるので

このことを意識して表記の使い分けなども意識していきたい。